R-test device. 非接触R-test
主軸にとりつけた基準球の3次元変位を,テーブル側の3本の変位センサで測定するR-test装置について研究をしています.R-testのページR-test (cont'd)のページも見てください.
 
 
従来,R-test装置では,接触式の変位センサを用います.これは主に,変位から球中心座標を計算するアルゴリズムが簡単であるためです.しかし,特にR-testによって動的な測定を行う場合,接触式の変位センサを使用することには以下のような原理的な問題点があると考えました.
  • 球とプローブ間の摩擦が,測定に影響を及ぼす可能性がある.
  • プローブを球に押しつけるためのセンサ内のばねの特性が,測定に影響を及ぼす可能性がある.
  • プログラミングミス等の原因で,衝突・破損の危険がある.
これらを根本的に解決するために,レーザ変位計を用いた,非接触R-test装置を開発しました.異なる測定原理の幾つかのレーザ変位計を比較し,最もR-test測定に適したものを選んで,試作器を作り,その評価を行いました.(2012年4月)
 
 
>> 関連論文: JE27, CE49, CE48
 
 
 
our prototype non-contact R-test.
 

図1: 我々が試作した非接触R-test装置です.3つのレーザ変位センサが,治具に取り付けられた構成です.それをテーブル上に設置し,主軸に取り付けられたセラミックス球との相対変位を測定します.


 
 
 
our prototype non-contact R-test.
 
図2: 非接触R-test装置を使った測定の様子です.